珈琲時間

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【世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド】村上春樹作の二つの物語が進行する長編冒険物語

皆さん、こんにちは。

今日は朝から雪ですね。ベランダから見える景色は、雪が風に舞い、空は白く、北国のようです。寒いこんな日は、熱燗飲んで、風呂入って、布団にもぐって本でも読んで早く寝るにかぎりますね。

 

世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド村上春樹作の二つの物語が進行する長編冒険物語

 

 

  • オススメ度;★★★★
  • 再読度;★★★★

 

  • 作品概要

  1. ジャンル;長編
  2. 著者;村上 春樹(むらかみ はるき、1949年生まれ、京都府出身 )。早稲田大学在学中にジャズ喫茶を開く。1979年「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞しデビュー。1987年発表「ノルウェイの森」は2009年時点で上下巻1000万部を売るベストセラーとなり、これをきっかけに村上春樹ブームが起きる。その他の主な作品に「羊をめぐる冒険」、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」、「ねじまき鳥クロニクル」、「海辺のカフカ」、「1Q84」などがある。
  3. 受賞;第22回群像新人文学賞受賞「風の歌を聴け

 

  • あらすじ

・「世界の終り」の章は、一角獣が生息し「壁」に囲まれた街(「世界の終り」)に入ることとなった僕が、「街」の持つ謎と「街」が生まれた理由を捜し求める物語である。外界から隔絶され、「心」を持たないがゆえに安らかな日々を送る「街」の人々の中で、僕は「影」を引き剥がされるとともに、記憶のほとんどを失った。図書館の「夢読み」として働くことになった僕の仕事は、一角獣の頭骨から古い夢を読み解くことである。一方、僕は「影」の依頼で「街」の地図を作る作業を続け、図書館の少女や発電所の管理人などとの会話の中から「街」の謎に迫っていく。

・「ハードボイルド・ワンダーランド」の章は、暗号を取り扱う「計算士」として活躍する私が、自らに仕掛けられた「装置」の謎を捜し求める物語である。半官半民の「計算士」の組織「組織(システム)」と、それに敵対する「記号士」の組織「工場(ファクトリー)」は、暗号の作成と解読の技術を交互に争っている。「計算士」である私は、暗号処理の中でも最高度の「シャフリング」(人間の潜在意識を利用した数値変換術)を使いこなせる存在である。ある日、私は老博士の秘密の研究所に呼び出される。太った娘(博士の孫娘)の案内で「やみくろ」のいる地下を抜けて研究所に着き、博士から「シャフリング」システムを用いた仕事の依頼を受けた。アパートに戻り、帰り際に渡された贈り物を開けると、一角獣の頭骨が入っていた。私は頭骨のことを調べに行った図書館で、リファレンス係の女の子と出会う。翌朝、太った娘から電話があり、博士が「やみくろ」に襲われたらしいと聞く。私は謎の二人組に襲われて傷を負い、部屋を徹底的に破壊される。その後、太った娘が部屋に現れ、私に「世界が終る」ことを告げる。

 

  • おすすめ

高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす‘僕‘の物語「世界の終り」。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた‘私‘が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する「ハードボイルド・ワンダーランド」。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国の物語。

 

  1. 村上ファンではありませんが、本作は何度か再読するほど面白い、不思議な魅力があるのです。
  2. 個人的には「世界の終わり」の主人公が好きで、学生時代に「夢読み」って素敵な仕事だなと密かに思ってました。。
  3. 若かりし頃、この本を読みながら、異世界の妄想を楽しんでいましたね。

  

 

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