皆さん、こんにちは。
私の実家ではクマの目撃情報が、もはや日常化してきてるようです。病院に入ったり、スーパーに入ったりと、そんなところにもクマが出るのと驚きです。寒い冬は冬眠するではなかったかと思うのですが、環境の変化なのでしょうか。
【歩くひと】フランス文化勲章シュヴァリエ受章の漫画家「谷口ジロー氏」が、世界に発見されることになった名作
- オススメ度;★★★★★
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再読度;★★★★★
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1990年から1991年まで『コミックモーニングパーティー増刊』で連載したのに加え、フランスの書誌で書き下ろしの新作を2篇発表。フランス語など西欧諸国の言語でも出版、2020年にはテレビドラマ化された。漫画というよりも画集とかイラスト集に近いですかね。
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作品概要
- ジャンル;漫画
- 作者紹介 ;谷口ジロー 鳥取県出身。鳥取商業高校を卒業後に京都の繊維会社に就職したが、漫画家を目指して1966年に上京、石川球太のアシスタントとなり漫画の技術を学ぶ。1971年に「嗄れた部屋」(「週刊ヤングコミック」)でデビュー。その後、上村一夫のアシスタントを経て独立。以後、関川夏央ら漫画原作者と組み、青年向け漫画においてハードボイルドや動物もの、冒険、格闘、文芸、SFと多彩な分野の作品を手がける。第37回小学館漫画賞審査員特別賞(犬を飼う)、第12回日本漫画か協会賞優秀賞(坊っちゃんの時代)、2011年フランス政府芸術文化勲章シュヴァリエ章。
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あらすじ
淡々と歩きながら、ときおり描かれる破綻に強烈に惹かれる。とつぜん降り始める雪。激しい夕立。しのびこんだプールに飛び込む裸体。散った桜の花の絨毯(じゅうたん)の上で現れた女人の記憶……日常のなかのひそやかな揺らぎが、ぱっくりと世界を割ってみせる。夜のまちを徘徊し、見知らぬ屋上で「歩くひと」が咆哮するとき、読者は、あらゆるしがらみが剝がれ落ちる感覚を共有するのだ。
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おすすめ
これといって派手な出来事やおかしな事件が起こるわけでもない。登場人物は、どこかで以前にすれ違ったことのあるような、眼鏡をかけた平凡な様子の男。気の向くまま、まちに溶け込んであっちへふらり、こっちへふらり、ひとり淡々と歩く。けれど、歩を進めれば空気の匂いが変わり、風景が変わり、目の前に現れる人間も建物も自然も変わる。セリフも少ないのですが、内容も本のつくりも素晴らしく良い作品です。
- 1冊の漫画の値段としては高いと思いつつも届いてみて納得。ハードカバーの大判サイズ、画集のように折り目をつけずに全びらき出来、上質な紙でカラーページもモノクロページも細かい線一本一本まで堪能できます。
- ホッコリしたい時、眺めているだけで心のデトックス効果がありそうです。
- 本をほぼ180度水平に開くことができるようになっているいます。従来の無線綴じでは見づらくなってしまっていた、本のノドの部分まできちんと開いて鑑賞できるようになっており、見開きの一枚絵など、しっかりと絵を堪能できる仕組みですね。
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