珈琲時間

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ホロコーストのリアルな描写が心を痛める実話の長篇小説『ポストカード』

皆さん、こんにちは。

今日は年に1回お願いする浴室クリーニングの日でした。掃除はこまめにする方ですが、浴室だけはプロに年1でクリーニングしてもらいます。2時間、隅々までやってもらった浴室はピカピカになりました。やはりプロの仕事は素晴らしい!

 

ホロコーストのリアルな描写が心を痛める実話の長篇小説『ポストカード』

 

 

 

  • オススメ度;★★★★
  • 再読度;★★★★

  • ユダヤ人家族の苦難の歴史をひもとく実話に基づく長篇小説、ルノードー賞、ゴンクール賞などを受賞

 

  • 作品概要

  1. ジャンル;ノンフィクション
  2. 作者紹介;アンヌ・ベレスト(Anne Berest、1979年生まれ、フランス出身)。2010年作家デビュー。2012年に刊行した2作目の小説 Les Patriarches(未邦訳)でフロール賞とルノードー賞の最終候補に残る。2014年に刊行した『パリジェンヌのつくりかた』(共著、早川書房刊)がベストセラーになった。2021年に刊行した本書は、フランスで高校生が選ぶルノードー賞とELLE読者大賞、パリ政治学院(シアンス=ポ)学生賞を受賞し、2021年第一回アメリカの学生が選ぶゴンクール賞を受賞した。

 

  • あらすじ

2003年1月、パリ。著者アンヌの母のもとに差出人不明のポストカードが届けられた。
メッセージ欄には、祖母の両親と妹と弟の名前だけがあった。4人は1942年にアウシュヴィッツで亡くなっていた。誰が、なんのために60年の時を経てこのポストカードを投函したのか。調査を続けるうち、著者の母方の一族の知られざる過去が明らかになる。

 

  • おすすめ

著者の母のもとに実際に届いたポストカードをもとにあるユダヤ人家族の苦難の歴史をひもとく実話に基づく長篇小説。フランスの高校生が選ぶルノードー賞や、アメリカでフランス文学を学ぶ学生が選ぶゴンクール賞などを受賞した本作。重いテーマですが、謎とき要素もありテンポよく読めます。

 

  1. 著者アンヌの母レリアはアウシュヴィッツで命を落とした家族4人の名前だけが記された絵葉書を受け取る。レリアはただ一人生き延びた母ミリアムが残した写真や文書、資料を集め、家族の歴史を辿り再構築しようとします。時を経てアンヌが調査を引き継ぎまとめた実話に基づく作品。
  2. 出自から消えることのない「ユダヤ人」の刻印。彼らがくぐり抜けてきた苛酷な運命を描いた一族の物語。
  3. ホロコーストのリアルな部分が書かれている部分は多くはないですが、その描写があまりにも惨すぎて心が痛くなります。

  

 

 

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