珈琲時間

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【ひかりのまち】浅野いにおが描く短編マンガ集

皆さん、こんにちは。

引っ越しして3週間、何とか新しい住まいと環境に慣れてきました。駅からバスで5分ほどなので、自転車が必須になります。在宅中心になるので、いい運動になると思い暇を見つけては自転車で近所を散策してますが、畑が多くてびっくりです。

 

ひかりのまち浅野いにおが描く短編マンガ集

 

 

  • オススメ度;★★★★
  • 再読度;★★★★

 

  • 作品概要

  1. ジャンル;漫画
  2. 著者;浅野 いにお、1980年生まれ、茨城県出身。地元の原風景は畑と工場、トラックを通すための大きな道路で“無機質な田舎”だと言う。高校2年生の春休みに描いた4頁のギャグ漫画「菊地それはちょっとやりすぎだ‼︎」(浅野いにを名義)が「ビッグコミックスピリッツ増刊Manpuku!」に掲載され、持ち込みからわずか1週間でデビューした。2001年、「月刊サンデーGENE-X」による第1回GX新人賞に「宇宙からコンニチハ」で入選、同年6月号に掲載。初の連載作品となる「素晴らしい世界」からデジタル作画に移行する。

 

  • あらすじ

・第1話/キラキラ星はどこへゆく
ひかりのまちへ部屋を見にやってきた野津とさよのカップルは、昼間から街を歩く女子高生を不思議に思い、取材と称して追跡する。その最中、さよは野津に妊娠を告白するが、その直後、二人が追跡していた女子高生がマンションの屋上から飛び降りた現場を目撃する。
・第2話/バスストップ
小学生のタスクは学校をサボり、自殺の見届け屋をして金を稼いでいた。タスクは二年前にストーカー行為の被害に遭ったハル子のことを気にかけていた。タスクはある日の夜、自販機の前で拳銃自殺を図っていた男と遭遇する。男は不倫相手と自分の妻を殺害したことを語り、言い訳ばかりする男に腹を立て、タスクは男を射殺してしまう。直後に男の携帯電話を確認し、男がハル子の父親であることを知る。数日後、タスクの前にハル子に二年前に重傷を負わせた三つ目の男、芳一が現れる。
・第3話/hPa
追試の問題に悩む西山は、同じ教室で追試を受けていた東に「世界はいつか終わるんだって、UFOさんが教えてくれたの」と唐突に話しかけられる。東の不思議な態度に腹を立てた西山は、追試をサボってそのUFOさんのところへ連れて行けと持ちかける。
・第4話/HOME
金稼ぎのために犯罪に手を染める芳一は、元医大生のサトシと、自分が拾った水商売風の女が残していった子供、桃子と三人で共同生活を送っていた。金を稼いでひかりのまちの土地を買い戻そうとする芳一は、莫大な金を得るために、薬品工場の社長を誘拐することを仲間と共に計画する。

 

  • おすすめ

前作「素素晴らしい世界」に続く連作短編シリーズの第二弾で、物語が進行するに連れて登場人物同士の関わりが深まっていく。東京郊外の広陵に開発された巨大な新興住宅地、通称「ひかりのまち」を舞台にした物語。浅野作品の中でも、読みやすくて面白いです。

 

  1. 短編なのですが、それぞれの登場人物が各エピソードに絡み合う作品です。
  2. 個人的には2話と4話のリンクが好きですね。悪い男が、意外といいやつなんだけど、うまく生きれなくて最後は悲しい結末に。
  3. 浅野さん、最近の作品はどうにも好きになれなくて、初期の作品が瑞々しくてシンプルに面白いですね。

  

 

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