珈琲時間

面白い小説、漫画、映画、音楽を紹介するブログです。

【テロルの決算】17歳の少年が政治家に刃を向けるまでを描き出す傑作ノンフィクション

皆さん、こんにちは。

昨夜は高校の同期の仲良しと五反田で痛飲。皆、年取ったし、風貌も変わりますが、元気そうで何より。お店が渋く、刺盛り、〆の稲庭うどんが絶品でした。

 

【テロルの決算】17歳の少年が政治家に刃を向けるまでを描き出す傑作ノンフィクション

 

 

 

  • オススメ度;★★★★
  • 再読度;★★★★

  • 多くの人々の心を震わせたノンフィクションの金字塔。第10回(1979年)大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。

 

  • 作品概要

  1. ジャンル;ノンフィクション
  2. 作者紹介 ;沢木 耕太郎(さわき こうたろう、1947年生まれ)。日本のノンフィクション作家・エッセイスト・小説家・写真家。大学卒業後は富士銀行(当時)に入行するも、初出社の日に退社した。ルポライターとして1970年(昭和45年)、「防人のブルース」でデビューし、1979年(昭和54年)には演説中に刺殺された日本社会党委員長浅沼稲次郎と、その犯人である少年の交錯を描いた「テロルの決算」で第10回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。以後、スポーツや旅などを題材にした多数のノンフィクション作品、小説、エッセーなどを発表している。
  3. 受賞;1979年 「テロルの決算」で第10回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。1982年 「一瞬の夏」で第1回新田次郎文学賞受賞。1985年 「バーボン・ストリート」で第1回講談社エッセイ賞受賞。1993年 「深夜特急 第三便」で第2回JTB紀行文学賞受賞。2006年 「凍」で第28回講談社ノンフィクション賞受賞。2013年 「キャパの十字架」で第17回司馬遼太郎賞受賞。2022年 「天路の旅人」で第74回読売文学賞受賞。

 

  • あらすじ

あのとき、政治は鋭く凄味をおびていた。ひたすら歩むことでようやく辿り着いた晴れの舞台で、61歳の野党政治家は、生き急ぎ死に急ぎ閃光のように駆け抜けてきた17歳のテロリストの激しい体当たりを受ける。テロリストの手には、短刀が握られていた。

 

  • おすすめ

社会党委員長・浅沼稲次郎と右翼の少年・山口二矢――1960年、政治の季節に交錯した2人のその一瞬、“浅沼委員長刺殺事件”を研ぎ澄まされた筆致で描き、多くの人々の心を震わせたノンフィクションの金字塔。第10回(1979年)大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。

 

  1. ノンフィクションの金字塔といわれる作品、読み応えが十分。事件が事件だけに、取材が相当大変だったのではないかと想像します。
  2. 例の事件があり、気になり読んでみました。淡々と物語は進みますが、犯人の若者の右傾化の思考が息苦しく痛い。
  3. どうして、こんな事件が起きたのかと考えてみると、単に個人の犯罪ではなく、その時代と社会がニ矢の背中を押したような気がしますね。

  

 

  • 和食器のお店~13-Tableware

和食器のお店「13-Tableware」〜手作りの和食器のよさ、青色の魅力「楢岡焼き」

ilporto.base.shop

 

newmoon13.hatenablog.jp