皆さん、こんちは。
私は街歩きが好きです。隣駅との間をのんびりと気ままに、商店街をぶらついたり、小さな雑貨屋をのぞいたり、1-2時間位歩いたり、たまに自転車に乗ったりと、街探索してます。
北の街の生活を切り取った、生々しくて、静かで、心に染み込む短編集の紹介です。
【海炭市叙景(かいたんしじょけい)】北の街の物語
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作品概要
- ジャンル;短編小説集
- 著者;佐藤泰志
- オススメ度;★★★
- 再読度;★★★
- リコメンド;映画化もされた短編集。北の海に海に囲まれた小さな街の、日常生活を切り取った物語。地方の生活が生み出す、素朴さとかやるせなさがヒリヒリと感じることができる、田舎生まれの私には胸がチクチクする作品です。
- 映像化;2010年映画化
- 監督;熊切和嘉
- CAST;谷村美月、竹原ピストル、加瀬亮、三浦誠己、山中崇、南果歩、小林薫
- 作者プロフィール;
- 作者名:佐藤 泰志(さとう やすし)
- 性別:男性
- 出身地:日本 / 北海道函館出身
- 職業:小説家。「青春の記憶」で第4回有島青少年文芸賞優秀賞受賞、作家活動を始めます。しかし、自律神経失調症に悩まされます。発表した作品は幾つもの賞の候補にはなりますが、残念ながら受賞にはいたらず。1990年、国分寺市の自宅近くの植木畑で自殺。享年満41歳です、残念ですね。
- 「君の鳥は唄える」、「そこのみにて光り輝く」、「黄金の服」などの作品を手がける。
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あらすじ
海炭市で舞台にした人々の生活。
第1章 物語の始まった崖
- まだ若い廃墟
- 青い空の下
- この海岸に
- 裂けた爪
- 一滴のあこがれ
- 夜の中の夜
- 週末
- 裸足
- ここにある半島
第2章 物語は何も語らず
- まっとうな男
- 大事なこと
- ネコを抱いた婆さん
- 夢みる力
- 昴った夜
- 黒い森
- 衛生的生活
- この日曜日
- しずかな若者
- 私的な読みどころ;
- 1話目から、その世界観というか寂しげな物語に引き込まれます。
- 地方都市でよくある光景、よくある話が繰り広げられます。
- 死後、評価の高まった作者の才能が垣間見れる作品です。
あわせてみたい 映画「海炭市叙景」
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